雑誌やニュースでは、草食系だのセックスレスだのとセックスに対して消極的になっていることがよく話題になります。でも、その陰で性的衝動を抑えられずに困っている人がいるのも事実。それは決して思春期男子たちのような健全なものではありません。
非常に激しい性欲を抱き、自分でも制御できずにいる「SEX依存症」の人々です。「やりたいのならパートナーと好きなだけやればいいではないか」と思うかもしれませんが、実際はそんな簡単にはいかないようです。ここでは、そんなSEX依存症の恐ろしさを紹介したいと思います。
どういう状態が「依存」に当たるのか?
SEX依存症とは具体的にどんな状態を指すのでしょう?簡単に言えば「常に性的な興奮や刺激に溺れていないと精神的に安定しない」という状態です。しかも、その状態が長く続けば続くほど、だんだんそれを自分でコントロールできなくなります。
パートナーの友人知人、行きずりの人、ネットで知り合った人など、徐々に相手を選ばなくなり(選べなくなり)、人間関係の破綻、失業、破産、健康被害、望まない妊娠なども引き起こしてしまいます。
また、過度な自慰、過度なポルノ収集、性的ないたずら電話などがやめられなくなることもあり、これらもSEX依存症による行動の一つと捉えられています。
なぜSEXに依存するようになるのか?
SEX依存症の原因には、過去の恋愛のトラウマ、子どもの頃の虐待経験、肉親からの愛情不足などが指摘されています。つまり、「過去の不健全な人間関係によって、他者と性的にどう関わったらよいのかわからなくなる」というわけです。
他にも、現実逃避として性行為をしているうちに依存症になるケースがあるようです。また、テストステロンというホルモンが異常に多く分泌されることで引き起こされるという説もあります。
どうすれば克服できるのか?
SEX依存症は精神疾患の一つです。克服する方法としては、まず治療施設に入所し、カウンセリングやグループセラピー、ホルモン療法などに受けることが挙げられます(症状が軽度ならば通院治療だけで済むことも)。
しかし、克服するための費用は治療内容が保険適用外のものを含むと、高額になってしまうケースがあります。海外では、ハリウッドスターやプロゴルファーなどがセックス依存症のため施設に入所し治療を受けているとのことですが、それらはかなり高額なものだと聞きます。
まとめ
自分ももしかしてSEX依存症?と心配になる人もいるかもしれませんが「SEXが好きで、SEXをよくする」程度は問題ではありません。しかし、誰彼かまわずやりたくなる、SEXをしないと不安が解消できない、などの状態は要注意かもしれません。
なかなか他人には打ち明けにくい事かもしれませんが、思い当たるフシのある方は取り返しがつかなくなる前に医療機関などに相談しましょう。