牡牛座(おうし座)ってどんなタイプ?あなたのまわりに牡牛座の人がいる場合、あるいは気になる人が牡牛座だった場合、その性格や潜在意識を知ることで、理解を深めることができるかもしれません。円満な人間関係のためにも、あるいは自分自身の本質を再確認するためにもぜひ参考にしてみてください。
牡牛座の神話
2017年の牡牛座 「星ダイアリー2017」より (一般書籍)
- 作者: 石井ゆかり,小池ふみ
- 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
- 発売日: 2016/12/05
- メディア: Kindle版
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すると牡牛はにわかに立ち上がり、そのまま海を泳ぎ切り、クレタ島まで連れて行ってしまいます。ゼウスとエウロパはその地で交わり、3人の子供を授かります。エウロパの名前はのちにヨーロッパ大陸に与えられ、その時の牡牛の姿は天上にあげられ、牡牛座となりました。
神話が暗示するもの
この神話は、どのような牡牛座の本質を物語っているのでしょうか。牡牛座は「感覚と所有」をあらわす星座です。「視覚」「聴覚」「味覚」「触覚」「嗅覚」の五感で味わうことを享受することを本質としています。
牡牛座の本質は「感覚と所有」によって、金銭的、物質的な基盤を固め、人生を安全へと導いていくというのが一般的ですが、それだけではりません。感覚とは本来、ほかのものとの触れ合いによって起こり、その究極の姿は性的な接触だといえます。それは、人間の生きる力を高め、種の繁栄という意味でも生命のエネルギーを強化する力を持っています。
そのように考えてくると牡牛座の本質は、単に利益と快適な生活を維持するところにあるのではなく、生命のエネルギーを人間に常に供給する点にあります。
たとえば人とスキンシップすることや、自然とふれ合うこと、よい音楽に身を任せることだけでも、心がリフレッシュして、生きる意欲に満たされることがよくあります。これが、感覚が私たちにもたらす生きる力です。そして牡牛座の人は、誰よりもそのことを敏感に感じ取る能力を持っています。
牡牛座の人の人生
牡牛座の人は、幼少時代、自分の好みにこだわりが強いため、やや強情なタイプではなかったでしょうか。食べ物や着るもの、人に対しても好き嫌いがはっきりしていて、嫌いなものを押し付けられても頑として受け付けなかった経験があるはずです。
成長するにしたがって、好みの幅も広がって、世の中にあるほとんどすべてのものに、何らかの良さを見出すようになります。その結果、思春期を過ぎる頃になると、柔和になり、どんなもの、どんな人に対してもそれなりに愛着を示し、物腰の柔らかなタイプになっていきます。
ただし、牡牛座が憎むものがひとつだけあります。それは、人や物を愛さないで、単に利用するという行為です。人や物を知れば知るほど、その良さや価値観に目覚める牡牛座にとって、それは冒涜であり、最大の不誠実であると映るからです。
そのため、恋愛面で出会いを利用すること、されることを何よりも嫌い、愛を共に共有できる人だけをパートナーに選ぶ傾向が強くなります。
牡牛座は大器晩成型
人生を愛し味わう能力と理解力を年齢とともに高めていく牡牛座の人生は、どちらかというと大器晩成型。人生の実の時期は成熟期を過ぎたあたりから始まります。中年以降、その柔和な持ち味が周囲の多くの人から愛され、自然と人々の頂点に立つことになります。
牡牛座は物質の星座でもあります。金運は生涯ついて回ります。とはいっても大器晩成型ですから後半生に行くに従って、少しずつ良くなる金運です。着実な貯蓄、安全確実な利殖を心がけるべきです。
牡牛座の性格とは
①所有欲が強い
牡牛座は心の奥底では、物質的な豊かさを求め、リッチで快適な生活こそ人生最高の価値だと考えています。そのため財産や経済的基礎への執着が人一倍強い傾向があります。
もしそれを失う危険性がある場合、全力で阻止しようとするでしょう。とはいっても、利害をめぐって人と争ったり、あえてリスクの大きな冒険や勝負に出るということはありません。むしろ自分のテリトリーを守り、その中でコツコツと努力して、着実に理想の生活を築き上げていくタイプです。
②対人不安
とても柔和で人当たりのよさそうな牡牛座ですが、強い対人不安が深層心理に潜んでいます。牡牛座の人は、心のどこかで自分は周囲の人たちに受け入れられていない、と感じているのではありませんか?
そのため、他人とのトラブルはできるだけ避けようと、自己防衛的な態度や行動が目立ってきます。牡牛座独特の笑顔もそのひとつです。いつもニコニコと愛想のいい笑顔を絶やしませんが、その笑顔自体が身を守るすべだといってもいいでしょう。その点、牡牛座の生涯のテーマは、外界との適応、そして和解といえるでしょう。
③牡牛座は面くい
牡牛座は男性的な魅力、女性的な魅力へのナルシスティックな自信を持っています。決して態度にあらわすようなことはしませんが、心ひそかに、自分自身のそうした魅力を異性に試してみたいという欲求を抱いています。
牡牛座は元来、非常に常識派です。派手に遊びまわるのは趣味ではありませんし、むしろ苦手といっていいくらいです。そのため異性の数よりもその質にこだわります。
女性なら「ルックス」「性格」「経済力」、男性なら「美貌」「性格」「女性らしさ」と3拍子そろった異性から愛される資格があるはずだと考えます。牡牛座の人は恋愛に関する理想が非常に高い傾向にありますが、その裏にはこのような心理が潜んでいるといってもいいでしょう。
④頑固者
牡牛座の人は完全主義者が多いようです。なぜなら、知識や観念に心がとらわれることに抵抗を感じるからです。自分が実際に見たこと、感じたことだけを信用します。理屈でいくら正しくても、自分自身が実感してなるほどとうなずけるもの以外は受け入れないのです。
逆に、少しくらい「眉唾物」であっても自分がそう思えば、周囲の心配をよそに大胆に受け入れてしまいます。自分の五感の鋭さに絶対的な自信を持つのが牡牛座ですから、ある意味では、頑固者といえるでしょう。
⑤恋愛には保守的
牡牛座の人は自己同一性への強い執着心を持っています。恋によって、相手からさまざまな刺激を受けることで、今までの自分と全く違う自分に生まれ変わるということを非常に恐れています。
恋に陥っても、内心では自分自身の本質を変えられたくないと願っているため、刺激的で、ドラマチックな恋に憧れていても、実際には決してのめり込むということはありません。性格や育った環境のなど、自分と共通点の多い異性を選び、おだやかに愛を育むことを望みます。
もともと恋愛には保守的な牡牛座ですが、それは自分を失うことへの拒否反応のあらわれだといってもいいでしょう。
⑥独占欲が強い
牡牛座の愛は、安定感に支えられて育ちます。それは、生活に根差した穏やかな愛情です。激しさや華やかさはなくてもいつまでも続く永遠の愛、それが牡牛座の求める理想的な男女関係です。
牡牛座は燃えるような情熱や、自分を失うほどの深刻な感情は、一時的なものだとわかっています。そんな恋は、あっという間に失われることを牡牛座は生まれつき知っているのです。
このように安定を求める牡牛座ですが、その性的な欲望は、独占欲が原点です。性的欲求は金銭的な執着と結びつくことになります。
⑦家庭的
牡牛座は生活を快適にしようという気持ちが強いので、いつも部屋はきちんと整えられ、感情的にも物質的にも居心地のよいものを常に身近に置いておこうとします。家族や友人たちをとても大切にし、そのなかでいかに自分を輝かせるための工夫を常に考えています。
女性なら、家族のために栄養のバランスが取れた料理や清潔に気を遣いますし、男性なら家族サービスで、週末に家族旅行の予定を立てたりします。
牡牛座は愛する人には惜しみなく与えます。それは不特定多数ということではありません。そのため八方美人とは見られません。自分の愛する家族や友人など、ごく限られた人たちへの愛限定となります。
牡牛座にふさわしい職業
しっかりと地に足をつけながら、好奇心や想像力を忘れずに、豊かな世界へと踏み出そうとする牡牛座です。
牡牛座の女性なら女性的な思考や感性の持ち主として化粧品やアパレル会社、インテリアグッズの制作会社で、新製品の開発などに携わると能力を最大限にいかせるはずです。
また美意識に優れている点と空間を自在にクリエイトする能力に優れている点を生かした職業もいいでしょう。具体的には建築士、インテリアコーディネーター、舞台美術家などゼロから生み出す仕事で天分を発揮できそうです。
牡牛座の男性なら、第六感が鋭く、時代の先を読むことが上手です。また冷静な判断力や分析力にも恵まれています。具体的には、証券アナリスト、ディーラー、商品企画など、常に一歩先を考える仕事で、その能力を生かすことができるでしょう。
また好奇心旺盛で、理解力が抜群です。自分が興味を感じたテーマを緊急することに精神的な喜びを感じるタイプです。研究員や老古学者、大学教授などが天職といえそうです。また、専門分野で論文を発表すると、学会に認められる名誉運に恵まれたりします。
牡牛座の敵と味方を知る
愛や理想の大切さを知っている牡牛座ですが、それだけでは生きていけないこともよく知っています。人生の基盤はしっかりと地に足がついた実生活であり、それがあって初めてすべての知的、精神的活動も成り立つと考えます。牡牛座の温厚な印象や豊かな生活感覚は、こうしたポリシーの反映といえるでしょう。
真の友情が成立する牡牛座・おとめ座・山羊座
同じ仲間の牡牛座・おとめ座・山羊座は、本当に困ったときに心から頼りになる相手です。お互いに軽いことやいい加減なことが言えない性格ですから、相手からの相談には、真摯に向き合って、シビアな内容でも現実的で実際に役立つアドバイスができるはずです。
他の星座の人だと、それを冷たいと受け止めてしまいがちですが、この星座の友人なら「私のことを真剣に考えてくれている誠意の証だ」と受け止めてくれます。似た者同士のなれ合いや甘えのない、真の友情が成り立つ間柄といえるでしょう。
一緒にいて心が安らぐ蟹座・魚座
甘えたい関係なら60度の関係にある蟹座、魚座がピッタリです。相手は母性愛が豊かで、牡牛座自身も穏やかな性格です。一緒にいるととても心安らぐはずです。
ただ、居心地がよすぎて意欲が鈍ってしまったり、お互いに傷をなめ合うような関係になってしまうのは心配です。また落ち込んだときは温かく包み込んでくれますが、人生のアドバイスまでは期待しないほうがいいかもしれません。蟹座や魚座はどうしても理性や知性よりも情を最優先してしまうからです。
遊びで気が合う山羊座・双子座
性格や行動パターンは全く違うのに、意外な接点があるのが山羊座・双子座です。お互いに美しいものや、おいしいものに目がありません。牡牛座の五感の鋭さと彼女の行動力が合わされば、ショッピングやグルメでも大いに盛り上がります。ただし、共通点はそれだけなので、割り切ったお付き合いを。
長所だけを学んで。天秤座・射手座
150度の関係にある天秤座・射手座は交際に責任感を求められるのが大嫌いです。誠実さや信用を人一倍大切にする牡牛座を煙たがっているかもしれません。そして牡牛座の方も天秤座・射手座を「ルーズな人」と感じているのではないでしょうか。
ただし天秤座・射手座の魅力的な個性やセンスは、行動が束縛されると半減してしまうものです。ある程度の距離をとって、必要な時だけ学ぶ相手と考えましょう。
意地の張り合いになる獅子座・蠍座・水瓶座
柔和な感じの牡牛座ですが、実は意外と頑固な一面も持っています。対人関係でも一度会わないとなると、なかなか打ち解けないほうです。特に同じグループの獅子座・蠍座・水瓶座とは、お互い自分のやり方にこだわって、意地の張り合いになってしまうことも。
さらに悪いことにそのやり方が地味な牡牛座には癇に障って仕方ありません。獅子座は強引で、水瓶座は理想を追いかけすぎるため、一緒にいると、おだやかな自分がどんどん押されていく感じがして落ち着きません。
でも苦手意識を持つ必要はありません。獅子座・蠍座・水瓶座の人も自分の魅力や頭のよさに自信があるので、それを受け入れない牡牛座を手強い存在だと感じているはずです。その場の主導権にこだわらず、何事も実績で勝負するようにすれば、自然と優位に立てます。
また対極の位置にある蠍座は警戒心が強く、牡牛座も相手をとっつきにくいと構えるため、お互いに緊張した関係が生まれがちです。ただ、内面は意外と共通点が多く、慎重さや粘り強さ、誠実さなどいったん相手のよさを理解しあえば、決して相手を裏切らない、強い味方になれます。
まとめ
- 作者: キャメレオン竹田
- 出版社/メーカー: 主婦の友社
- 発売日: 2013/04/21
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