わかっているようでわからない射手座(いて座)の自分、とっても気になる射手座のあの人。ここでは、12星座の星占いの中から「射手座」を取り上げ、人生観、恋愛観など、さまざまな角度から射手座の性格に迫ります。最後の「ギリシャ神話の射手座物語」まで、どうぞお楽しみください。
はじめに:12星座における射手座のポジション
ご存知の通り星座は、誕生日によって12の星座に分けられます。星座ごとに基本的な性格などの特徴がありますが、広い視点でながめると、共通した傾向でグループ分けすることができます。それが、次の4グループです。
・火…牡羊座 獅子座 射手座
・地…牡牛座 乙女座 山羊座
・風…双子座 天秤座 水瓶座
・水…蟹座 蠍座 魚座
この4つの中で射手座は「火」のグループに入っています。同じグループの星座は性格や行動の傾向が似ているため、相性がよいとされています。
射手座の基本的な性格
それではさっそく射手座の性格について、さまざまな角度から見ていくことにしましょう。射手座は「火」のグループということで、なんとなく熱く激しい印象を受けますが、実際はどうなのでしょうか。こちらでご紹介したいと思います。
情熱的
属するグループが燃える「火」というそのイメージ通り、射手座はとにかく情熱的です。好きになった相手、打ち込める仕事や趣味に対しては、「いつもそのことしか頭にない」というくらいに、のめり込みます。
好きな人に対してなら「どうやって喜ばせようか」としょっちゅう考えては行動に移し、仕事や趣味も、どのようにしたらいい成果が出せるのか、ひたすら考えては行動に移すとった調子です。
また、まっすぐな性格で曲がったことが大嫌いですから、政治的な不正や人をだましてのしあがろうとする人のことが許せません。正義の味方というわけではないのですが、自分の信念をもって、とことん立ち向かっていく気持ちの強さを持っています。
迷いがない
射手座のシンボルは「弓矢を射る姿」です。そのイメージが示す通り、興味をもったもの、狙ったものは逃しません。目的に向けて迷うことなく矢を放ち、突進していくのです。その迷いのない行動力は12星座の中でも天下一品ですが、時として行動が衝動的になりすぎるのが玉にキズかもしれません。
ですが、迷いのない性格のおかげで、降りかかるピンチをしのぐ強さを持っているともいえます。
自由
射手座の物の考え方はとても自由で、常識に縛られることがありません。固定観念にとらわれないので、だれも考えつかないようなアイディアを提示したり、豊かな想像力を発揮して物を作り上げたりすることが得意です。あまりにもクリエイティブすぎて、周りの人がついて行けないこともありますが、そんなことを意に介するような射手座ではありません。次から次へとわき出るひらめきで、自分の世界を広げていきます。
ただ自由であるがゆえに、束縛されることも嫌います。例えば規則にがんじがらめにされるような生活は、射手座にとっては我慢がなりません。決して家族をないがしろにするわけではありませんが、家庭という枠にもおさまりきらない側面も持っています。
射手座の性格から見る傾向
射手座の基本的な性格がわかったところで、次はその性格が人生観や恋愛観にどのように影響しているのかを見ていくことにしましょう。
射手座の生き方
射手座の方は細かいことは気にせず、過去を振り返らず、論理的に生きるよりは直感で生きていこうとします。というより、「こう!」とひらめいたら、そうせずにはいられないと言ったほうがピッタリかもしれません。たとえ周囲に止められようとも、「やってみなくちゃわからない」と、自分の気持ちに従ってまっしぐらに進んでいきます。
当然、うまくいかないこと、失敗と思える出来事にも遭遇します。ですが、それを「失敗」ととらえないのが射手座の強みなのです。ポジティブに発想を転換し、その経験を生かして先へと進んでいきます。
「たとえ後悔する結果になったとしても、挑戦せずにはいられない」、つまり前進あるのみ、これが射手座の方の考え方と言えるでしょう。
射手座の物事への取り組み方
とても明るく陽気で、人を惹きつける魅力にあふれているエネルギッシュな射手座ですが、何も考えずに闇雲に行動するわけではありません。
わからないことにぶつかったときには、持ち前の知的好奇心で、とことん調べて学ぼうとします。まっすぐな性格ですから、適当に手を抜いてごまかすということをしません。
だからと言って学んだことを鵜呑みにするわけでもないのです。知識は知識として蓄えたうえで、その常識にとらわれない考え方をします。学びはするけれどあくまでも自由な発想を失わないという点が、射手座らしさともいえます。
射手座の行動パターン
こうと決めたら即行動、いつまでも悩んだり迷ったりということがなく、興味を持ったことには熱中して学習欲も旺盛……と、ここまでの射手座はまるでスーパーマンのようです。そんな射手座ですが、行動を見ると「あれ?」と思えることも、もちろんあります。
実は射手座は、熱しやすく冷めやすいのです。「いつまでも悩んだり迷ったりしない」というのは裏を返せば、あきらめが早いとも言えます。興味を失ったらそれまでの情熱はどこへやら、すぐに方向転換してしまう素早さには、周りの人もあきれてしまうほど。興味が長続きせず、中途半端なまま終わらせてしまうことが多いのが残念といえば残念な点です。
ですが、そんなことは気にせずに、射手座は新たなるターゲットに突進していきます。退屈なことが苦手な射手座は、刺激を求め、常にアンテナを張り巡らせて、おもしろいことを見つけ出していきます。
射手座の対人関係
射手座は、世話好きでおしゃべり好きな一面も持っています。明るく賑やかに場を盛り上げるのが上手ですが、知的好奇心が旺盛なために、何気ないおしゃべりからどんどん相手にツッコミを入れて相手を追い詰め、煙たがられてしまうことも。世話を焼きすぎて、うるさがられてしまうこともありがちです。
ついつい思ったことをストレートに口に出してしまうため、意図せずに相手を傷つけてしまい、しょんぼりすることも。ですが、そこは行動が早くてまっすぐな性格の射手座、すぐに謝り人間関係をこじれさせません。
射手座は常識やモラルにとらわれない自由な発想をするので、周りの人には理解してもらえないこともありますが、逆になぜ理解できないのかが理解できない、そんなマイペースさも持ち合わせています。
射手座の恋愛パターン
射手座の恋愛パターンは「自分から好きになってアタック!」が基本です。好きになった相手に、一直線に自分の気持ちを向けていきます。ヘタに自分をごまかしたり隠したりすることをしませんから、周囲の目にも「あの人のことが好きなのね」と、バレバレです。
射手座は世話好きで人を惹きつける魅力をそなえていますから、付き合いが始まったら相手を楽しませるために、あの手この手で迫ります。女性であれば、かわいらしく見せたかと思えば大胆に振る舞うなど、相手を退屈させることがありません。
ところが、熱中するのも早いけれどすぐに飽きてしまうのが射手座の弱点です。ある程度の期間が過ぎると、ほかの人に興味が向いているということも、実はよくあるのです。そのために周囲に白い目で見られることもあるのですが、射手座にとっては決して遊びではなく、いつも本気の恋をしているのです。
射手座のウイークポイント
ここまでの記事を読めばだいたい想像がつくかと思いますが、射手座のいちばんのウイークポイントは、飽きっぽいことです。情熱を傾け続ければ大きな成果を得ることができるであろう仕事や勉強も、自分の気持ちが冷めてしまったらそこでアウト、どうでもよくなってしまうのです。「この仕事は私に任せてって言っていたのに、無責任じゃない?」と、信用を失ってしまうこともなきにしもあらずなので、気をつけたいところです。
プライベートなことなど、自分だけの世界ですむことであればよいのですが、射手座本人にとってこの性格は、ちょっぴり損なことともいえそうです。
また、自由や常識にとらわれずに思ったことを口に出してしまうため、常識を重んじる人には眉をひそめられることもありそうです。
性別で見る射手座の男女関係
男女関係において、射手座に見られる傾向は、どのようなものでしょうか。女性、男性、それぞれの立場から見てみることにしましょう。
女性の射手座
射手座の女性は、明るく開放的な魅力で人を惹きつけます。本人は意識していないのですが、男性にとってはそれが思わせぶりな態度に感じられ、その気になってしまうこともあるようです。
ところが射手座の女性の言い分としては、「自分が思わせぶりをしたわけではなく、向こうが勝手にその気になっただけ」。基本的に自分が好きになった人しか目に入りませんから、知らないうちに男性を傷つけてしまうことも多そうです。
もちろん、自分が好きになった相手には一直線に突き進みます。ただし、射手座の飽きやすいというウイークポイントは、性別には関係がありません。次から次へと好きな相手が変わり「恋多き女」の異名をとることもあります。また束縛を嫌いますから、結婚という話になると二の足を踏んでしまうこともありがちです。
男性の射手座
知的で好奇心も旺盛ですから話題も豊富、旺盛なサービス精神と巧みな話術で、いつも人の輪の中心にいる射手座の男性は、同性にとっても異性にとっても魅力的です。でも、行動が大げさに見えすぎてつかみどころがなく、やや近寄りがたい印象を与えるかもしれません。
言動にやや「盛る」傾向があり誤解されがちな面もなきにしもあらずですが、ウソはつかず、まっすぐな性格なので、信頼を失うことはありません。
ただし、「飽きっぽさ」と「束縛嫌い」は、恋人に寂しさを感じさせてしまうこともありそう。思わぬことから別れ話にならないように気をつけたほうがよいでしょう。
血液型別に見る射手座
血液型も性格には関係があると言われています。射手座の基本的な性格に変わりはありませんが、血液型がどう影響するのか、見てみることにしましょう。
射手座のA型
A型のキーワードは「まじめ」。ですが射手座の性格ゆえ、自由で常識に束縛されないという一面も持っています。とはいえ、非常識に走ることはなく、ある一定のラインを保って行動できるのが射手座A型の特徴といえます。
読書や音楽など文化的なことへの造詣も深く、優しさと知的な魅力に輝いていることでしょう。
射手座のB型
B型のキーワードは「自由気まま」。射手座の探求心、自由を愛する気持ち、大胆さにマッチした血液型です。楽しいことを最優先に考えて行動しますが、飽きるといい加減になってしまうのが射手座B型の特徴ともいえます。
TPOをわきまえて行動すれば、魅力倍増、大勢の中でも光り輝くことができるでしょう。
射手座のO型
O型のキーワードは、いい意味で「大雑把」。飽きっぽくても「まあ、いいじゃない」と開き直ることができる強さがあります。ただ相手のために尽くすことが好きで何でも一緒にやりたがるため、煙たがられてしまうこともあるのが射手座O型の特徴ともいえます。
ですから大雑把な部分にちょっとだけ気遣いをプラスすると、さらにいい人間関係が築けるでしょう。
射手座のAB型
AB型のキーワードは「二面性」。明るくみんなを笑わせていたと思ったら突然ムッツリして、周りの人を驚かせてしまう面があります。射手座の飽きっぽさとAB型の二面性で、昨日と今日とでは言動が180度違うこともあるのが、射手座AB型の特徴ともいえます。
人と接するときは、あまりそういう変化を見せないようにすると周りは安心し、信頼してくれるでしょう。
射手座の人を好きになったら気をつけたい4つのNG
射手座の人を好きになったあなたへ、恋を実らせるために気をつけたい4つのNGポイントをお伝えしましょう!
束縛しようとするのはNG!
自由を愛する射手座にとって、何よりもされたくないのが束縛されることです。好きな人を「自分のものにしたい」という気持ちはわかりますし、束縛されることを望む星座の人もいますが、射手座に限っては厳禁です。束縛されそうだと察したとたんに、逃げていってしまいますよ。
ですから射手座は束縛せずに、そばで見守ってください。そんなふうに自分のことを理解してくれるあなたのことをきっと気にかけてくれるでしょう。
退屈させることはNG!
知的好奇心が強く活動的な射手座にとって、何もすることがないという退屈な状況は苦痛以外の何物でもありません。次から次へとおもしろそうなことを見つけてきますから、喜んでつき合ってあげましょう。
相手が退屈そうにしているときのために提示できる切り札もいくつか用意しておくと、きっと一目置いてくれますよ。
目標を見失わせるのはNG!
「退屈させることはNG!」とも通ずる部分がありますが、どちらかというとそれは日常でのこと。もう少し広い意味で、人生の目標がなくなると、射手座は元気をなくしてしまいます。持ち前の行動力も好奇心も発揮できず、ふさぎこんでしまうこともあるほど。
困難であればあるほど立ち向かおうとする気力にみなぎり魂を燃やす射手座ですから、もしも目標を見失って元気をなくしているようなことがあったら、ぜひ目標探しのお手伝いをしてあげましょう。ただし、指図されたり命令されたりすることは嫌いな射手座ですから、その点だけは気をつけて。
また、新たな目標が見つかると、元気をなくしていた自分のことなんて忘れたかのように振る舞いますが、それが射手座の魅力であることをわかってあげると、とてもうまくいくふたりになれるでしょう。
これを言ってはNG!
射手座の人は、自分が思ったことはストレートに口に出すくせに、自分が言われる立場になるとカチンときてしまう子どもっぽい面を持っています。それも、どうでもいいことは聞き流せるのに、筋が通っていることを言われると、カチンときてしまうのです。たとえば「そんなこと言われなくてもわかっている!」というようなことです。そうなると、ものすごい勢いで反撃に出てきます。射手座同士が言い合いになったら、周りは委縮するほど大変なことになってしまいます。
ですから射手座に何か指摘したいことがあるときはストレートな言葉ではなく、オブラートに包み、相手を立てながら伝えると、優しく耳を傾けてくれるでしょう。
射手座にまつわる物語
実際、空に見える射手座のこと、ギリシャ神話の射手座にまつわる物語、ご存知ですか? 参考までに、簡単にまとめておきましょう。
空に見る射手座
射手座は8~9月頃にみられる星座で、夏の真夜中なら南の空に見えます。目印となるのは「南斗六星」という、並んだ6つの星です。北斗七星を縮小したように見える「南斗六星」は、中国の神話では生を司る神とされています。
射手座はケンタウルスと呼ばれる、上半身は人、下半身は馬の姿をした実在しない半獣神の1人、ケイロンがモチーフになっています。射手座の「射手」が意味する通り、弓を構えた姿をしており、狙う先には「さそり座」があります。
射手座はあまり明るくない星が多いのでわかりにくいかと思いますが、猛毒をもつサソリを警戒して、弓を構えているケンタウルスの姿をイメージして探してみると、見つけやすいかもしれません。また射手座からさそり座にかけては、美しい天の川が見えるので、これも目印になると思います。
ギリシャ神話の射手座物語
射手座のモチーフになっているケンタウルス族のケイロンは、全知全能の存在である大神ゼウスの兄弟にあたり、不死身の身体をもっていました。ケンタウルス族といえば野蛮な一族として知られていますが、ケイロンは優しい性格で頭もよく、音楽をたしなみ、医学を勉強して病人を助けていたそうです。ケイロンは教育にも力をいれていて、アキレウスやイアソンなど、後に広く名を知られる者達を指導していました。
そんなケイロンが死ぬことになった原因は、教え子の1人である英雄ヘラクレスが放った矢でした。ケンタウルス族の者達に襲われたヘラクレスは、戦闘の最中怒りのあまり自分の先生であるケイロンとは気付かずに矢を放ち、それがケイロンに命中。その矢尻には猛毒であるヒドラの血が塗ってあり、不死身の身体をもつケイロンは地獄の苦しみを味わいました。
ケイロンは死を望み、不死身の身体をプロメテウスという巨人族の英雄に与えます。そうして苦しみから解放されたケイロンを憐れんだ大神ゼウスが、彼を「射手座」として空にあげたと言われています。
射手座の性格・まとめ
まとめてみると射手座の人は……。
・情熱的で迷いがない。
・思い立ったらすぐ行動。
・自由を愛し、束縛を嫌う。
・知的好奇心が旺盛で退屈が嫌い。
・熱しやすく冷めやすい。
この5点が性格のポイントといえそうです。
自分を知る参考に、また射手座の人と仲良くなる参考にしてくださいね!