元祖ツンデレ男子入江くんと、一歩間違えばストーカーレベルの一途な琴子の言葉は時として甘く、ハッとさせられ、心に響きます。入江君の絶妙なタイミングでサラリと使う男前な言動を、女性だけじゃなく男性にも知ってほしいです。実は友人や家族からのアドバイスも参考になります。
「オレ以外の男、好きなんて言うな」
おまえはオレが好きなんだよ、オレ以外好きになれないんだよ・・・オレ以外の男、好きだなんて言うな
(出典:漫画『イタズラなkiss』10巻 122ページ~126ページ)
少女漫画史上に残る名ゼリフ。傘もなく雨の中、どん底に落ち込んでいる琴子へ一発逆転の入江くんからの愛の告白に、胸キュン死寸前です。ここまで来るのにどれだけの苦労があったか…ファン必見の10巻はもう嬉しくてたまりません。
こんな上から目線の入江くんですが、いつも女心に無関心で、琴子を遠ざけていました。恋は逃げられると追いたくなるのが本能。ずっと追いかけて、追いかけて息切れしてもう諦める一歩手前で、優しい言葉のご褒美がもらえたりするので、また追いかけちゃうんですよね。
「きょうきらいでも明日は好きになってるかもね」
人の気持ちなんてわかんないから、きょうきらいでも明日は好きになってるかもね
(出典:漫画『イタズラなkiss』1巻141ページ)
琴子LOVEの金ちゃんからの熱烈アピールに、入江君のイジワルな性格を刺激されて出た発言。こんなこと言われたら、いつも嫌われていても、「もしかして・・・」と期待してしまうのが乙女心。まんまとこの言葉に琴子は、顔を真っ赤にして喜んでしまいます。いつも冷たくても時々”アメ”を貰えちゃうと、人参を目の前にぶら下げた馬のようにせっせと追いかけてしまうんですよね
「じゃ忘れてみろよ、ザマァミロ」
ふーん忘れちゃうんだおれのこと。じゃ忘れてみろよ、ザマァミロ
(出典:漫画『イタズラなkiss』3巻94ページ~96ページ)
もう入江くんのこと好きなのやめると意気込んだ琴子に対して、いつもと変わらない冷静な表情で強引にキス。その後のニヤリ顔がイジワル~。こんなツンデレされたら、好きなのをやめられないじゃないですよ、入江くん!無駄なことが嫌いなはずの入江くんの不可解な行動に、琴子の心は乱れっぱなしで、その後も好きパワーが止まらない琴子でした。
どうしてキスをしたんでしょうか?この時点では、入江くん自身も”ザマアミロ”キスの理由は、わからないようですが、物語後半で解き明かされます。
「おまえがきれーだから、もういいよ」
ったく不愉快だよな。だけど、おまえがきれーだから、もういいよ
(出典:漫画『イタズラなkiss』10巻167ページ)
急遽、入江ママに強引にセッティングされた、結婚式。まだ入江くんと両想いで結婚できることに実感が湧かず、不安そうな琴子に、入江くんが相変わらずの冷静な表情で放った一言。何気に琴子のことを、ちゃんと見ているんですよね、入江くんは。
”不愉快”からの”綺麗”この言葉のギャップ、ツンデレワードにしびれます。
「おれはもう平気じゃない」
きょうまで長かったな。おれはもう平気じゃない
(出典:漫画『イタズラなkiss』11巻47ページ)
新婚旅行中、入江君を狙う強力なライバルが現れ、なかなか二人きりになれなかった琴子と入江くん。最終日でやっと初夜を・・・いつも感情が読み取れない入江くんからの、まさかのこの言葉には参りました。意外と琴子のことすごく好きなんですよね。結婚するくらいだから、当たり前のことかもしれませんが、いつもは見せない”男”の部分に胸キュン♪
いつも言ってたら、全然効果ないですけどね。
「おれが本当の自分になれるのは、琴子がそばにいる時だけだ」
おまえには琴子は必要ない。必要なのはおれだ。
おれが本当の自分になれるのは琴子がそばにいるときだけだ
(出典:漫画『イタズラなkiss』16巻39ページ)
琴子を好きな同級生が登場し、入江くんとの間にもやもやとした空気が流れていました。実はこれは入江君の初めての”やきもち”が原因だったのです。しかも、それを教えてくれたのは、あの琴子を長年好きだった金ちゃん!
嫉妬すらしたことがない、ドロドロとした感情をほとんど持たずコンピューターのようだった入江くんに、人間らしさを与えた琴子はすごい力です。琴子の好きというパワーが、冷徹無比な入江くんの心の中に、しっかり食い込んでいることがわかる一言。
こんな風に好きな人の人生に、大きな影響を与えてみたいものですね♡
「おれがあいつにほれてること、あんまり知らないみたいだから」
あいつ、おれがあいつにほれてること、あんまり知らないみたいだから
(出典:漫画『イタズラなkiss』16巻150ページ)
単身神戸に旅立とうと考えていた入江くんが、あまりの琴子の憔悴っぷりに、一緒に神戸に連れて行くと義父である琴子パパに相談するシーン。一見地味にポツリとこぼすその愛の言葉に、「わたしも知らなかった!!」と叫びたくなりました。
入江くんが琴子のことを大切にしていて、好きだというのは頭ではわかっていたのですが、なかなか言葉に表さないのでいつも不安がつきまとっていました。なので、琴子に面と向かって言ってあげて~っとお願いしたくなります。しかしそれをストレートに言わないのが、また乙女心をくすぐるんですよね。決して満腹になるまで甘い言葉をくれない。これを天然でやってのける入江くんは、かなりの男版小悪魔です。
「おまえには降参したよ、大好きだよ」
おまえには降参したよ。大好きだよ
(出典:漫画『イタズラなkiss』10巻141ページ)
いきなりの家族の前でのプロポーズの後、本当にわたしでいいのかと聞く琴子に対して、笑顔で優しく抱きしめながらつぶやいた一言。顔見て言うのは恥ずかしかったのかなと入江くんらしからぬレアな姿に悶絶です。ここでもちゃんと”降参”と皮肉りながらも、好きの気持ちを伝える入江節にツンデレ男子の境地を見た気がします。
やはり普段とのギャップや、アメとムチの使い分けが上手にできる男性からは、なかなか離れられませんよね。入江君はムチ部分がひど過ぎて琴子くらいしかついて行けないと思いますが…入江くんのような素敵な男性がいたら、こんな風に言われたいです♡(もう少しわかりやすい優しさの持ち主だといいのですが・・・)
【琴子の名言】こんな恋がしてみたい!羨ましいほどハマっちゃう 一途な恋
フラれても、冷たい態度をとられても、強敵があらわれても、どこまでも入江くんが好きな琴子。そんな琴子のパワフルな一途さにドン引きしますか?それとも、羨ましいですか?ここまで好きになれる人がいるって幸せじゃないでしょうか。
「こんなに好きになっちゃって、あたしどうしたらいいんだろう」
入江くんの気持ちは他の女性にあるんだもん。もうどうにもならない。
こんなに好きになっちゃって、あたしどうしたらいいんだろう
(出典:漫画『イタズラなkiss』10巻43ページ)
失恋や片思い中の女の子に、よくわかるこの気持ち。もう手の届かない人だとわかっていながらも、忘れることもできない辛さを琴子はずっと何年も持ちながら過ごしてきました。そして、もう決定的にダメだと思い知らされても、なお入江くんを愛する気持ちに変わりがありません。出会ったときからずっと一途に好きでいる、琴子の気持ちを代表するような言葉です。
「好きの長さでは負けるかもしれないけど、あたしの好きの重さにはかなわないわよ」
私なら入江くん見てるだけでもそばにいたかったもん。理加ちゃんには好きの長さでは負けるかもしれないけど、あたしの好きの重さにはかなわないわよ
(出典:漫画『イタズラなkiss』18巻65ページ)
幼い頃から入江くんが大好きな従妹の理加に、私のほうが直樹にふさわしい!と宣戦布告された琴子。泣きながら大声で反論した琴子は、その場を立ち去ります。そして、あのパワーが好きなんだとの入江くんからの思わぬ告白に、理加は入江くんへの恋心を諦めます。本当に入江くんからは絶対離れない、その琴子の大好きというエネルギーが、入江くんの心を掴んだんですね。ここまで人を好きになって叫んでみたい言葉です。
「わ・・・私…たとえ入江くんが一生動けない体になっても一生私が・・・私がお世話にしますっ」
わ・・・私…たとえ入江くんが一生動けない体になっても一生私が・・・私がお世話にしますっ。たとえ入江くんの意識が一生戻ら・・・
(出典:漫画『イタズラなkiss』22巻10ページ)
入江くんが階段から落ちて意識不明になった時、手術を担当した先生に駆け寄りこう琴子が言いました。でも実は、これは琴子の勘違いなんですけどね。ただこんな風に言い切れる強い想いを持っている琴子に憧れます。なかなかすべてを捧げる気持ちになる男性はいませんよね。現れたら、頑張ってゲットしなきゃいけませんね♪
「あたし入江くんにつりあう奥さんになりたいの」
命にかかわる仕事だから、わたしにはムリっていわれちゃうと思うけど、本気でそう思ってるの。あたし入江くんにつりあう奥さんになりたいの
(出典:漫画『イタズラなkiss』14巻41ページ)
琴子が入江くんのお仕事=医師のお手伝いをしたいという、その一心で看護師を目指すことを決めました。ただでさえ勉強が苦手なのに、入江くんのそばにいたいという気持ちだけで、あえて難しい道を選ぶ琴子。そんな琴子に入江くんは、それでこそ琴子だと答えます。甘やかさないのが入江流の優しさだと気付かされます。
好きな人を追っかけるパワーもここまで来ると、圧巻!恋に悩める女子にパワーを送ってくれるそんな言葉です。
【友人や家族の名言】これを言えたら大人!くじけそうな恋心を後押し
一途な恋に突っ走る琴子の周りには、良き理解者が何人もいます。もともとライバルだった松本姉をはじめ、最初は琴子に反感を持っていた人でも、その一生懸命で素直な人柄を知るにつれて友人のように。こんな風に思ってもらえたら、勇気がわきます。
「女だって引き際がかんじんよ」by相原重雄(琴子の父)
女だって引き際がかんじんよ。直樹くんに「あいつもいい女だったな」って思わせるチャンスなんだぜ。なっ琴子
(出典:漫画『イタズラなkiss』10巻89ページ)
入江くんがお見合いした女性と結婚を前提にお付き合いすることが決まり、失意の中にいた琴子にパパがかけた言葉。何気に琴子パパは板前の職業柄か義理人情に厚く、かっこいい決まり文句を発したりします。これがきっかけで、入江家から引っ越すことに。娘を想っての厳しくも、あたたかい言葉に胸が熱くなります。
「文句のいえない女ってつまんないわ」by松本姉
あたしあの女きらいよ。文句のいえない女ってつまんないわ
相原さんとひっついてくれた方がよかったわ。あたしのほうがいい女っていえるもの
(出典:漫画『イタズラなkiss』10巻108ページ)
あの女とは入江くんがお見合いした美人で聡明な完璧なお嬢様、沙穂子さんのこと。大学時代の最大のライバル松本姉が、入江くんに伝えた言葉。暗に、敵だった琴子の粘り強さを褒めているようで、プライドの高い松本姉が可愛らしくみえます。琴子はライバルにも応援されているんですね。
「琴子さんみたいなスゲー女、他にいるかな」byノンちゃん
ノンちゃん「琴子さんみたいなスゲー女、他にいるかな」
入江くん「…それはむずかしーかもな」
(出典:漫画『イタズラなkiss』23巻72ページ)
大人になりすっかりひねくれ手術を嫌がっていたノンちゃんを、ものすごい剣幕で叱って立ち直らせた琴子。そんな琴子のような彼女が欲しいというノンちゃん。ノンちゃんはモデルでモテる男の子なのですが、ルックスや肩書だけで寄ってくる女の子ばかり。
そんな中、子どもの頃と変わらない態度接し、時に叱ってくれる情熱を持った琴子を”スゲー女”と皮肉りながらも絶賛。端から見ると一途でどんくさい恋をしている琴子は、周りの人が感心するほどすごいパワーを秘めています。
お気に入りのセリフは見つかりましたか?
冷血男子入江くんの甘い言葉に「言われてみたい~」と妄想が止まりません。ツンデレ男子が魅力的なのは、突き放しているようで実はちゃんと彼女のことを見ていて、気にかけているところ。でも、それを素直に表さない不器用で可愛いところに心くすぐられてしまうんですね。現実にいたら、イチコロです。
その他にも実は琴子の人間性を、友人やライバルたちが称えられているのがとても面白い!一方、琴子自身のセリフは”入江くん好き”ばかりで、何回好きと言っているのだろうかと、あきれるほど。その中でも時折、強い信念を感じさせる一言で相手をハッとさせたりと、琴子の一途さはズバ抜けています。
こんな恋をして一途な想いを言いたいし、甘い言葉をささやかれたいですね♡