なぜ結婚を約束したカップルが、婚約破棄という悲しい結末に至ってしまうのでしょうか?そこには単なるマリッジブルーもあれば不幸としか言いようのないものまであります。男女それぞれが婚約破棄に傾いてしまいそうになる原因や理由、そして婚約破棄の現状や実情、過酷な現実までを一挙にご紹介いたします。
幸せな結婚のはずがまさかの婚約破棄…
愛する人へのプロポーズは順調、お互いの両親にも結婚の意志を報告、職場の同僚や学生時代の友人からも祝福をされた婚約。人生の晴れ舞台となる挙式やバラ色の結婚生活へのカウントダウンに胸弾ませる日々。
そんな幸福が一転、まさかの婚約破棄になってしまうことは他人事ではありません。運命のいたずらか身から出た錆なのか、いずれにしても幸せだった二人を引き裂き、奈落の底へ突き落してしまう婚約破棄。その生々しい現実とはどのようなものなのでしょうか?
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婚約破棄をする人の割合は?
ブライダル業界のデータでは式場離婚など解約率が1割
結婚への反乱・自立が揺るがす常識
新婦は披露宴の2時間前になっても現れない。青ざめる両親と、怒りに震える新郎側。新婦が早朝、宿泊先を抜け出したことがわかった。招待客は「新婦は急病」とだけ説明を受け、披露宴は急きょ会食パーティーに代わった。
増える式場離婚
結婚式場の業界団体、日本ブライダル事業振興協会が昨秋、全国7カ所で開いた会合で、こうした“式場離婚”など解約事例の報告が相次いだ。年間2000組以上の婚礼を手がける大手式場では解約率が1割にも達している。
出典: www.nikkei.co.jp
婚約破棄には正式なものや感情的共有からの破たんまで幅広くあります。そのため年間何組のカップルが婚約しそれを破棄させたのかという詳細なデータはありません。
ただ、結婚式場で挙式や披露宴を申し込むというのは明らかな婚約行為です。そしてそれをキャンセルするというのは結婚の延期や保留、破談という何らかの婚約トラブルが発生したものと考えられます。
多くの結婚式場は事前に契約金などを徴収しますから、式場を複数予約したり相見積もりのために契約するというのは考えにくいですしあったとしてもごくわずかでしょう。
ということで式場離婚を含めた解約率1割という業界団体に寄せられた数値は婚約破棄をうかがわせるに値するデータであると言えます。
婚約破棄される確率は40パーセント
結婚をとりやめた経験のある女子は41%も!
「本当に今の彼と結婚していいの?」なんて、恋人がいる女子なら、一度はふと疑問に感じたことがあるのでは?
ちょっとした性格のズレを感じたり、彼よりもいい条件の男性に出会った時など、ついつい思っちゃいますよね。
そこで実際に結婚に迷って、とりやめた経験はあるのか…20~30代女性にアンケートで聞いてみました!
単刀直入に「過去の恋愛で、結婚をとりやめてしまった経験がありますか?」と質問してみたところ、
・ある…41%
・なし…59%
という結果に。半数近い女性が経験済みだなんて、ちょっとオドロキ…。そこで、「結婚をとりやめた経験がある」と回答した人に、どこまで結婚話が進んでいたかも聞いてみました。すると、
・ふたりの間で結婚話が出ていた…77%
・双方の両親に会い、結婚の承諾をもらっていた…12%
・結婚に向けて同棲をしていた…5%
・婚約指輪をもらっていた…2%
・結婚式の日取りが決まっていた…2%
・結婚式当日だった…1%
出典: zexy.net
大手結婚情報誌のアンケートによると、20~30代の女性への「過去の恋愛で、結婚をとりやめてしまった経験がありますか?」という質問で「ある」と答えた女性はなんと41%もいたそうです。
「双方の両親に会い、結婚の承諾をもらっていた」「婚約指輪をもらっていた」「結婚式の日取りが決まっていた」「結婚式当日だった」など法的に認められる婚約が成立していた上での婚約破棄ばかりではありませんが、「ふたりの間で結婚話が出ていた」「結婚に向けて同棲をしていた」など結婚前提の交際の破局も広い意味での婚約破棄であるとすれば驚くべき数字です。
男性が婚約破棄をしたいと思うリアルな原因5選
①前の恋人が忘れられなかった
男性のマリッジブルーにも多いのが忘れられない女性の存在。女性との交際や復縁の有無は別にして、結婚を目前にすると自分の気持ちに嘘をつく現実に襲われるからです。
②他に好きな人がいた
婚約者以外に交際相手がいるのかどちらとも婚約をしているのか、いずれにしてもどちらかとの結婚に現実味が出て初めてもう一方への心が決まる男性もいるようです。
③自由がなくなるのが嫌になった
男性のマリッジブルーに多いのが自由を失うことへの抵抗です。お金、時間などは結婚後ある程度の制約を受けますし、精神的にも肉体的にも独身のような気ままさは通用しないと予感しているからです。
④彼女のマナーがよくなかった
結婚は生涯を共にする伴侶との生活。いくら自分が結婚に前向きでも、彼女のマナーレベルがあまりに低いと男性としては伴侶への認定ができません。
⑤相手の本性に幻滅した
婚約後に相手の態度が変わることは少なくありません。安心や達成感からつい本性を露わにしてしまう場合もあります。そんな相手の思いがけない本性(財産目当などの打算や誰の子か分からない妊娠への体裁など女性が結婚を望んだ本当の理由)を知ればたじろぐこともあるでしょう。
女性が婚約破棄をしたくなる理由5選
①相手の両親との同居を強要させられた
交際中には言われなかったのに、婚約した途端義理の両親との同居を迫られ強要されることは少なくないようで、婚約のシナリオそのものが両親によるものであったと知ることもあるそうです。
②風俗に行かれた
風俗までは浮気じゃないので許せると言えるのは熟年夫婦になってからでしょう。まだ結婚生活に夢しか描けていないような段階で風俗に行かれれば、女性は確実に裏切られたと感じます。
③相手の宗教を理解できなかった
実際にお互いの宗教や宗派の戒律上結婚できないで別れたというカップルも存在します。また、宗教的感覚が薄い国民性によって日本では宗教の内容によっては他人に理解されなかったりいぶかしがられたりもするようです。
④相手の家族や親せきなどがどうしても嫌だった
婚約をしたことで相手の家族や親戚とも親密に付き合う機会が増えます。そんな中で、間もなく嫁になる新参者は何かと試されたり期待をかけられたりしてその言葉や態度に嫌気がさすこともあるようです。
⑤彼氏の浮気が発覚した
婚約をしたにもかかわらず決定的な浮気をされれば、ほとんどの女性が婚約は破棄したいでしょうし実際に破棄をする可能性は高まります。事実、結婚前の男性が思い出づくり程度に浮気をすることも珍しくないそうです。
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マリッジブルーで婚約破棄…|なってしまう理由とその対応ポイントとは?
婚約破棄は法律が認める正当な理由があればできる
婚約相手に不貞な行為があった場合
不貞行為とは肉体関係などの伴う浮気、その結果相手の妊娠などがあればより決定的な事実になります。
1.婚約破棄が認定された判例
2007/1/19
女性→男性
婚約破棄の理由
男性が他の女性を妊娠させたこと
事実関係
婚約破棄による収入減も損害額(逸失利益)として認容されている(慰謝料額は250万円)。
出典: www.rikon-bengoshi.net
婚約相手から虐待や重大な侮辱をうけた場合
DVなどの具体的な暴力やモラハラなど侮辱的で差別的な言葉の暴力もこれにあたります。
2.婚約破棄が認定された判例
2007/8/21
女性→男性
婚約破棄の理由
男性の暴力
事実関係
入籍前から男性の暴力が継続的に行われていた。事実婚状態であったことも慰謝料金額に影響している。
出典: www.rikon-bengoshi.net
挙式や婚姻届の提出や、結婚式の日時・方法、新婚旅行の計画などを合理的な理由もなく延期や変更された場合
結婚の客観的事実になる事柄を合理性なく覆す行為全般がこれにあたります。
3.婚約破棄が認定された判例
2006/2/14
男性→女性
婚約破棄の理由
女性が結婚式の2、3日前に男性と連絡を絶ち,他の男性宅に宿泊していたこと
事実関係
女性による破棄の内容の背信性に加え,責任免れのために男性が威迫して虚偽の事実を認めさせたかのような非難をしていることが,増額に作用している(慰謝料額として認定されたのは300万円)。
出典: www.rikon-bengoshi.net
社会常識を相当程度に逸脱した言動
社会人として一般常識から逸脱した言動や、結婚を営もうとする立場での素行に問題があればこれにあたります。
4.婚約破棄が認定された判例
結婚式当日ないし新婚初夜において新郎として弁えるべき社会的常識を相当程度逸脱した原告(※新郎)の異様な言動の結果、新郎に対する新婦のそれまでの印象を一変し、かつ今後結婚生活を共にする決意を全く失わせるに至ったものであるから、このような場合婚約を破棄すべき正当な事由がある。 ※参考判例2(福岡地裁小倉支部昭和48年2月26日)
結婚式場、披露宴の席上において、着衣は締らず、一挙手一投足の態度は鈍重であり、花婿としても挨拶等の最小限度の礼儀についてもダメ、新婚旅行中は笑顔もみせず、労いの言葉かけず、旅行先の旅館では強引に肉体関係を遂げた後に勝手に就寝・・・
まことに勝手気ままで非常識な新郎の態度は、社会常識を相当程度に逸脱した言動と言えるでしょうね。
出典: www.office-kudo.com
相手が精神病になってしまったり、交通事故や災害で身体障害者になってしまった場合
婚約した双方にとって悪気もなく思いがけないことでも婚約を破棄する正当な理由になります。
婚約破棄の認定に必要な見解
相手に責任がなくても重度のうつ病や統合失調症などの精神的な病にかかったとかいった事情がある場合には、円満な婚姻生活を営むことは一般的に難しいといえますので、この場合にも、婚約破棄に正当な理由があると考えられます。
また相手に責任がなくても重度のうつ病や統合失調症などの精神的な病にかかった性的な能力がなかったとかいった事情がある場合には、円満な婚姻生活を営むことは一般的に難しいといえますので、この場合にも、婚約破棄に正当な理由があると考えられます。
出典: www.im-lawoffice.com
相手が性的不能者となった場合
結婚には通常、双方の特別な合意がなければ性生活や妊娠出産が前提という認識があるためこれがあてはまります。
5.婚約破棄が認定された判例
同棲後初めて男性が虚弱体質で心筋炎を患いしたがって性欲も欠如し夫婦生活を営むには相当の困難を感ずる状態であることを知った場合に、女性が本件婚約を履行しなかったことは正当の事由があったものと判断する。※参考判例3(千葉地裁佐倉支部昭和28年1月23日)
出典: www.office-kudo.com
相手が失業、倒産などにより収入が極度に低下した場合
結婚生活はある程度の財力や経済力によって支えられるものなのでこれがあてはまります。
婚約破棄の認定に必要な見解
結婚生活は程度の差はあっても経済的につながる生活ですので、相手が失業したり、勤務先が倒産した場合など経済状態が悪化した場合にはやむを得ません。
通常は円満な婚姻生活を営むことは難しいと思っても仕方がないといえますので、婚約破棄しても正当な理由があると考えられます。
出典: www.im-lawoffice.com
相手が異常なほど性格が冷たい、金銭に極度に細かすぎる場合
一律の基準がないため認定されるのは難しい項目ですが、立証内容によってあてはまります。
婚約破棄が認定されるための解釈例
通常人以上に金銭的に細かく、その他性格的に相容れないものがあった場合でも、未だ婚約破棄の正当事由とはなり難い。※参考判例4(東京地裁昭和37年7月5日)
通常人以上に金銭的に細かいぐらいでは、正当事由としては認められないでしょう。極度に、異常にというほどの場合です。
出典: www.office-kudo.com
6.婚約破棄が認定された判例
2007/3/28
女性→男性 80万円請求
婚約破棄の理由
性格および生活スタイルの違いによる破綻
事実関係
男性の他の女性との交際が主張されているが、この点については、男性女性間の婚約関係が相当程度破綻した後の事情であるとの認定がなされており、このことが額を少額ならしめていると考えられる。
出典: www.rikon-bengoshi.net
相手に悪質な前科などがある、異性との深い関係が清算されていないことが判明し、将来の婚姻生活が不安になってきた場合
不貞行為に準じていたり精神的に相手を裏切る行為や相手に精神的苦痛を与える行為があてはまります。
婚約破棄の認定に必要な見解
正当な理由なく破棄された、又は正当な理由で破棄したこと婚約破棄をする正当な理由には、以下のようなものがあります。
・ 相手方が多額の借金や前科があることを隠していた
・ 日常生活に支障が出る程度に経済状態が悪化した
・ 配偶者(妻や夫)がいた
・ 給与や借金の額など生活の重要な部分に嘘があった
正当な理由によって破棄された場合には、慰謝料請求は出来ません。
出典: isharyouseikyuu.jp
7.婚約破棄が認定された判例
2005/3/17
男性→女性
婚約破棄の理由
女性が他の男性との交際を続けていたこと
事実関係
女性に他の男性との関係が認められるものの,婚約の継続期間が約3か月程度とそれほど長い期間ではないことを踏まえて,慰謝料額は100万円と認定されている。
出典: www.rikon-bengoshi.net
婚約破棄された場合はどうしたらいい?
慰謝料を請求しよう
もし相手からの婚約破棄によって実質的な損害が発生するなら慰謝料を請求しましょう。結婚式場や新婚旅行を予約していたなら解約に違約金がかかったり納めた契約金が返金されないこともありますし、結納金を渡していることもあるでしょう。
こちらに落ち度がなく相手方の不当な婚約破棄であれば慰謝料請求は認められます。また、実質的な損失がなくても理由によっては精神的苦痛などを訴えた上で慰謝料を請求できます。
弁護士に頼ろう
婚約破棄をされて慰謝料を請求するのは自作の内容証明や訴状などでも可能です。ただ自分の主張だけを盛り込んでも慰謝料を払ってもらえるわけではありません。相手に払う意志を持たせるにも相手の不当性を理屈で訴えなければなりません。
そのためにはやはり法的な解決が有効です。第三者となる裁判所に法的根拠にもとづいた判断してもらうことが一番公平で近道だからです。そしてより有利で明確な裁判にするためにも弁護士の助言や知識は重要です。まずは無料相談や費用相談をしてみるといいでしょう。
原因がどちらにあったのかを明確にしておくことも大切
婚約破棄で慰謝料を請求されるのは婚約破棄の原因となった方です。破棄をする方でもされる方でも原因があれば慰謝料を請求されることになります。例えば他に好きな人ができたので婚約を破棄したいと一方が婚約の解消を申し出たとします。
するとそれを告げられた方は婚約破棄の原因をつくった相手に対して不当な婚約破棄だと訴え慰謝料を請求できます。これが逆に、相手に他に交際相手がいるので婚約を破棄したいとなればそのことで慰謝料を請求されることにはなりません。正当な理由による破棄になるからです。
このように、慰謝料を請求されるのかどうかは破棄をする側かどうかではなく、あくまでも破棄の原因をつくった側であり、その立場によって該当する婚約破棄が正当な理由をもつか不当な理由であるかの判断をされます。
婚約が成立していたことを証明できるものを集めよう
婚約破棄で慰謝料を請求する、もしくは破棄を希望する場合に慰謝料を請求されないようにするため、問題となるのはそもそも婚約が成立していたのかということです。これは裁判になれば法廷でも争われますし司法判断の最重要ポイントです。
何をもって婚約成立とするかという基準をクリアしていなければ婚約そのものが無効とされてしまい、存在しない婚約に対する破棄は不可能なので結果的に婚約破棄にならず慰謝料も発生しません。
なので慰謝料を請求するのであればこの婚約成立を立証できる証拠が必要です。結納や両家顔合わせの事実、結婚式や新婚旅行などの予約、結婚指輪の見積もりや発注といった客観的なものが有効です。
逆に慰謝料請求を免れたいのであればそのような事実がないことを証明する必要がありますし、結婚の意志もないのに一時的な感情や雰囲気でリップサービスをしたという証言をするなどの対策をとらなければなりません。
婚約破棄の慰謝料の相場は30~300万円
妊娠している場合は高くなる可能性もあり
婚約破棄の慰謝料相場は30〜300万円が目安・算定要素
(1)慰謝料の算定要素(事情)
婚約破棄による慰謝料の相場を説明します。
被害者側の過失がゼロという前提では,統計上,30万~300万円程度と広く分布しています。
このように,幅が広いのは,個別的事情による精神的苦痛の程度が大きく異なるからです。
慰謝料の算定で使われる(影響のある)事情をまとめます。
<婚約破棄の慰謝料の算定要素>
あ 婚約に至るまでの交際期間・経緯
い 婚約後の期間・経緯
う 婚約破棄の原因・経緯
え 婚約破棄の時期
お 性交渉の有無
か 婚約破棄後の事情
き 年齢
く 社会的地位・経歴・資産
基本的には被害者が『受けたダメージの大きさ』を,以上の事情から判定します。
同時に,交際の間に『他の恋愛相手・結婚相手を獲得する機会』があったはずです。
この『失われた機会』の大きさも損害額算定に反映します。
『機会損失』『逸失利益』と言われるものです。
以上の算定要素(事情)の中で,慰謝料の大小に影響を及ぼす具体例をまとめます。
(2)慰謝料が大きく/小さくなる事情の具体例
<慰謝料額が大きくなる要素>
・女性が結婚を理由として,キャリアーをあきらめた(退職した)
・女性が妊娠(出産)している
・婚約破棄の理由が,加害者が別の異性と交際を始めたという悪質なものである
・婚約成立後長期間が経過しており,今後,被害者が別の異性と交際・結婚・出産することが困難になっている
<慰謝料が小さくなる要素>
・上記の逆のケース
・被害者側にも仲を悪くする原因があった
過失相殺(民法722条2項)と同じ考え方です。
・一応婚約は成立しているが,曖昧であり,周囲の認識もそれ程深いものではなかった
なお,結婚の約束の具体的内容・程度によってはそもそも婚約として認められないこともあります。
出典: www.mc-law.jp
慰謝料というのは「これだけ精神的に傷ついたしこんな損害を被ったのでその賠償をしてください」と請求するものです。請求通りに受け取れるものではありませんし、請求するにあたってはそれ相応の証拠準備や証明が必要です。
また、裁判官が法律や過去の判例を元に判断するものなので相場といってもケースバイケースで一概に明示できませんが、弁護士など多くの専門家の見解では30~300万円と幅広く、事案によっては法定外交渉で数百万~1000万円になることもあるそうです。
また、女性が婚約者の子供を妊娠している場合の婚約破棄では、受けたダメージの大きさや機会喪失という点が重く見られ、慰謝料額が大きくなるケースがあることも事実です。
2006/10/30 女性→男性599万4280円請求
婚約破棄の理由
男性が女性に関するネット上の中傷書き込みを軽信して一方的に破棄
事実関係
女性が男性の子を妊娠しており,すでに結婚式も行われていること,DNA検査の結果により自分の子であることが明らかになった後も,男性が子に対して何らの対応も取っていないことなどが増額に作用している(慰謝料額は500万円)。
出典: www.rikon-bengoshi.net
一方的に別れを告げられた場合は婚約破棄にならない可能性も…
結婚には婚姻届が、離婚には離婚届が受理されてはじめてそれぞれが成立します。婚約も婚約破棄も、正式なものとして承認されるにはそれなりの条件が揃っていなければなりません。ですから、婚約破棄といっても結婚を前提に交際していた男女の破局がすべてそれとして認められるわけではありません。
相手が何らかの事情で一方的に別れを切り出してきた場合、それを不当な婚約破棄として慰謝料を請求するにも婚約の成立を明確に立証できるかが問題です。婚約破棄は婚約の成立が認められてこそ承認されるものだからです。
この「婚約が成立していたこと」を裁判所に認めてもらうことがなかなか容易ではありません。口約束だけではかなり難しいですし、結婚式場を見学に行っただけ、宝飾店に指輪を見に行っただけでも婚約していたと認定されにくいです。
お互いの両親との顔合わせや結納を済ませていた、挙式や披露宴の日取りが決まっていたなどの明白な状況などから判断されます。そして明らかな婚約の成立が立証されて初めて婚約破棄による慰謝料が請求できます。
ただそれでも最終的には裁判所の判断になりますので婚約破棄の訴えや慰謝料請求が完全に認められるかは未知で、婚約を無効にされてしまうこともあり、そうなると泣き寝入りをするしかなくなります。
<後悔した人必見>婚約破棄から復縁するには冷却時間をもつのがおすすめ
マリッジブルーや相手の裏切り行為、思いがけないトラブルなどで婚約を破棄した後、相手への未練を断ち切れなかったり相手に申し訳ない気持ちがわいたりして、復縁がよぎったとしても落ち着きましょう。
婚約というとてもハイな状態から婚約破棄というローな状態に急降下、そこに至るまでの精神的ストレスなどもあり心理的には揺れが治まりにくい不安定な時期です。感情だけで復縁に向かわないようにしましょう。
また、事情や経緯はどうあれ相手にとっても婚約破棄という経験は穏やかに受け入れられたものではないはずですので、どちらに原因があったのだとしても一度解消された恋愛関係の復縁は容易なものではないでしょう。
いくら後悔の念にさいなまれたとしてもしっかりと冷却期間をおき、安易に連絡をとったりしないように努め、仕事や趣味などで一人の時間に没頭したり信頼できる人に相談したりして元の婚約者とは接触せず冷静になりましょう。
悪くすれば無意識にストーカー行為に及んでしまったり、逆に自分自身をさらに傷つけてしまうことになりかねません。また、時間がたてば婚約破棄はお互いの人生にとって必然の通過点だったと思えることもあるでしょう。
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【最終手段】婚約破棄からでも復縁できる仰天の裏ワザを大公開!
婚約破棄を乗り越えて新しい人生を掴もう
婚約破棄をしたからと言って人生の汚点にはなりませんし恋愛落伍者の称号もつきません。ましてや離婚と違って戸籍に記録が残るわけでもありません。
婚約破棄という事実だけをネガティブに捉えるのではなく、なぜ婚約破棄に至るような恋愛をしたのかについて相手を責めずに客観的に分析してみてください。きっとそこには、次なる恋愛や本当に出会うべき運命の人との婚約を成就させるに必要なヒントがたくさん見つかるはずです。